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第8回「にじいろ子ども応援団」勉強会&交流会(前編)

 

第8回にじいろ子ども応援団勉強会&交流会 は、「本でひらく多様性の扉」と題して、子どもが手にとりやすい多様性に関する絵本、児童書、漫画などを持ち寄り、おすすめ本を語り合う会を催しました。

その様子をダイジェストでお送りします。

なぜ多様性に関する本について知っておく必要があるのか
なぜ多様性に関する本について大人が知っておく必要があるのか、それは、多様性や多様な性に関する本があることが、当事者に自分の多様性が当たり前のことなんだと思えるきっかけになるからです。
自分の家にはお母さんが2人いるなど、自分自身のマイノリティ性や以外にも身近に多様な人がいる場合も同じです。

自分自身にマイノリティ性がない場合でも、身近に多様な人がいることがや、多様性を前提とした言動や感覚が自然と身についていくことが期待されます。
これは、人間的な成長につながるんじゃないかと思います。
また、自分自身が意図せずに他の人を傷つけてしまうことがなくなっていくのは、その人自身にとってもいいことなのではないかと考えます。

また、本のいいところは、今、学校で多様性について学校で学ぶ機会があると思いますが、学校で一斉に学ぶということ以外に、本があることによって自分のペースで手に取って学習できる大切さもあります。

みんながいる場ではちょっとしんどかったけれど、自分一人ではもうっちょっとじっくり知りたいという時に手助けしてくれるのが本というツールの良さなのだと思います。



デジタルネイティブ世代といわれている今の子ども達は、デバイスが身近にあり、インターネット上の情報に触れやすい状況です。
例えば、LGBTQを公表しているユーチューバーを見て自分で情報をとりにいくことがしやすくなっていたりなどです。
しかし、インターネット上には沢山の情報があり、またその情報も玉石混合であるため、そもそも「この情報は信じていいのか?」「これだけじゃない情報はないのか?」「検索するワードに何を入れたらいいんだろう?」ということがとても重要です。
そこで得られた情報よってエンパワーメントされる情報が変わっくるからです。
インターネットでの正しい情報の道標となって教えてくれる役目も本は担っています。

多様性に関する環境づくりについて
家の中や学校、児童館や図書館など子どもたちが過ごす日常の中に多様性に関する本があることは、多様性の理解を促進する環境づくりの一環になります。
また、本だけではなく、ポスターが貼ってあるなど授業の中だけや授業の日だけではなく、常に多様性に関する情報が発信がされていることが安心できる環境づくりにつながります。
ReBit等が実施する多様性に関する授業は、365日のうちの1日しかありません。
残りの「364日」も全て安心安全な場にしているひとつのツールが本です。
そのような本を子ども達が手に取りやすようにするにはどうしたらいいか、多様性に関する本のご紹介を通して皆さんと考えていきたいと思います。

では、本をご紹介していきます。

後編に続く

ライター:認定NPO法人ReBit