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遠藤まめた さん

〜主な著書〜
一般社団法人にじーず代表。トランスジェンダー当事者としての自らの体験をきっかけにLGBTの子ども・若者支援に関わる。
著書に「先生と親のためのLGBTガイド 〜もしあなたがカミングアウトされたなら」(合同出版)ほか。

 

第5回「にじいろ子ども応援団」勉強会&交流会(前編)

 

2022年1月29日、第5回「にじいろ子ども応援団」勉強会&交流会を開催しました。
今回は、遠藤まめたさんにご登壇いただきました。イベントの様子を、私の感想とともにご紹介します。

遠藤まめたさんは、一般社団法人「にじーず」の代表でいらっしゃいます。ご自身のトランスジェンダー当事者としての体験から、LGBTとそうかもしれないユースの支援に関わっていらっしゃいます。性の多様性についての著書もおありとのことですので、ぜひ皆さんもお手に取ってみてください!

今回の講演会は、遠藤さんのお話の後に、事例検討というかたちでグループワークを行いました。今までの勉強会で学んだことをより深める、実践的な会でした。

性の多様性に関して
まずは性の多様性についてのお話を伺いました。
私たちはふだん、性以外、たとえば好きなスポーツなどについての多様性を当たり前として、前提として暮らしていますが、性に関しては「異性を好きになる」、「男性らしさ」などが言われがちです。
他の多様性のように、多様であることが当たり前・前提となればもっと多くの人が生きやすくなるでしょう。


次に性の多様性に関してのミニ解説を行っていただきました。
自分がどのような性であるかという自己認識に関する性自認と、恋愛・性的感情を抱く相手の性に関する性的指向は別で考える必要があります。
そしてさまざまなセクシュアリティについてご説明いただきました。
よく性的少数者のことをまとめて「LGBT」といいますが、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアルの「LGB」は性的指向、トランスジェンダーの「T」は性自認についての名称です。(つまり、例えばトランスジェンダーの方の中にもさまざまな性的指向についての多様性があるということです。)
「LGBTの人が困っていることは」と言われることもありますが、性的指向/性自認によって困りごとはさまざまでしょうし、また同じセクシュアリティでも困りごとは違うのだろうと感じました。
また、社会において多数派(出生時の性と性自認が同じ人や、異性愛者)の人々のことは「普通」ではなく、シスジェンダー、ヘテロセクシュアルという名前がついており、「普通」とは人それぞれ異なるものだ、というお話や、性分化疾患についてのお話もありました。性別移行についての医療行為、法律についてのお話もありました。
第二次性徴を遅らせる可逆的治療によって、性別違和を抱える子どもの希死念慮や自傷行為を減らすことができるという調査もあります。
加えて、お話の中で、他に知っているセクシュアリティがあるか、参加者にお話を振っていただいたりもしました。
他者がセクシュアリティの名前を使って話しているときには、「それってどういう意味?」と聞いてみると、よりその人のことを知ることができるかもしれません。


~後編へ続く~